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入居までの流れ
今の状況の把握
有料老人ホームを探そうと思ったとき、何から始めればいいのかわからない方も多いでしょう。種類もタイプも様々で、料金体系やサービス面もそれぞれの有料ホームによって微妙に違っているので、何を基準に選べばよいのか戸惑うことも・・・。
まずは、今の自分の生活の状況や家族の環境、身体の状態をよく理解することからはじめましょう。そうすることで、どういったタイプの有料老人ホームを選べばよいかがわかってきます。
身体的な状況については、自分の判断ではなく主治医などに相談してみるのがよいでしょう。自分の身体的な状態を客観的に把握することで、今、自分に必要な設備やサービスが一体どのようなものかがわかるので、もし介護が必要な場合であれば、そういう設備の整ったところを中心に探していけばよいのです。
また、自分の趣味やライフスタイルなど、生活の中で重要視している事柄なども、今一度整理してしっかり把握しておくことも必要です。
今まで友達が多く、みんなで楽しく過ごすことが好きであった人なら、アットホームで楽しそうな雰囲気を重視したホームを探すとよいでしょうし、ひとり静かに過ごすことの多い人なら、個室の設備が充実した所がよいかもしれません。
食べることが大好きな人なら、ホームの食事について注意してチェックしてみましょう。
家族が老人ホームに入るということは、本人だけでなく、周りの家族の生活環境や金銭状況なども関係してきますので、あとで家族間でもめることのないように、充分話し合うことも肝心です。
情報集め・比較検討
どのようなホームに入りたいか、だいたいの感じがつかめたら、次は有料老人ホームについての情報を集めて比較検討していきましょう。
情報収集の仕方は、インターネットで有料老人ホームを検索すれば、入居情報の多くを知ることができますし、その中で、気になるホームが何件かあれば、実際に資料請求をしてパンフレットなどを複数取り寄せてみるとよいでしょう。
複数の候補が挙がってきたら、比較検討していきます。
入居資格や施設内のサービス・設備内容、入居一時金や月額の利用料などが、各ホームによって様々であることに気がつかれるでしょう。
もちろん、見学や体験入居などをして実際に自分の目で確かめることが一番ですが、まずはパンフレットにきっちり目を通すだけでも、以下のような項目は十分チェックできます。
- ホームの立地条件や環境 郊外型か都心型か。家族や友人が住む地域と近いかどうかなど。
- 必要な費用のこと 一時入居金の額や月額の利用料、その他に必要な費用は?
- 施設内の設備にはどんなものがあるか 個室での設備および共有スペースでの設備について
- ホームの経営状況 せっかく入居したホームが倒産してしまっては大変!入居率なども確かめて。
- 普段の時や緊急時の医療体制はどうなっているか 看護師が常駐されているか、診療科目などをチェック
こういった項目に注意しながら複数の有料老人ホームを比較検討して、さらに数を絞り込んでいきましょう。
また、有料老人ホーム選びのアドバイスや条件にあったホームの紹介を無料でしてくれるサービスもありますので、そういったものを利用してみるのもよいでしょう。
予算の検討
有料老人ホームに入居するにはどのくらいのお金を用意すればよいのでしょうか。
一般的には入居する際に支払う「入居一時金」と入居後に毎月支払う「月額費用」が必要です。
また、入居する方の身体的状況によっても必要な費用は変わってきます。自立した生活が出来る場合と、入居時から介護が必要な場合。入居時には健康だったけれども、入居後要介護の状態になってしまったという場合。あとあとになって、支払いが滞ってしい、居られなくなったということのないように、充分な資金計画を立てておくことが必要ですね。
以下に「入居一時金」、「月額費用」、「その他の費用」に分けて説明していきます。
なお、詳しいことは、別項「有料老人ホームの費用と資金計画」で述べていますので、ここでは概略だけ記載しました。
入居一時金
入居一時金とは入居の際に一括して支払う金額のことです。一時金を支払うことで専用居室や共用施設を利用する権利を取得できるしくみです。老人ホームが新築か否か、郊外型か都心型かなどタイプによってかなり幅があると思ってください。
安いところで200~300万円台の老人ホームから、高額なところでは1,000万円を超えるところもあります。
入居一時金については、ご本人の預金などから支払われる場合が多いようですが、緊急や臨時に必要な貯えは残した上で、出せるお金を検討しましょう。
なお、最近では一時金を必要としない有料老人ホームもありますので、予算的に厳しい方は相談してみるのもよいかもしれません。
月額費用
毎月支払わなければならない月額費用の内訳は、水道光熱費を含む管理費および食費となっています。
各老人ホームによって多少の差はありますが、一般的には10~17万円くらいの間の金額が設定されている所が多いようです。
その他の費用
入居一時金と月額費用のほかにも、必要な費用を考えておかなければなりません。有料老人ホームは老後の住まいとなるわけですから、生活していく上で必要なお金は他にもあるはず。
紙オムツなどの介護用品や、病院にかかる場合の医療費、どこかへお出かけする際の交通費。趣味・娯楽費やお孫さんが訪ねて来たときにあげるおこづかいなんていうのも必要な方もいるでしょう。
そんなふうに考えると、上記の月額費用のほかにも月4~5万程度のお金はあった方がよいといえます。
見学・体験入居
資料やパンフレットを見て、興味をもった老人ホームがあれば、ぜひ見学へ出かけましょう。体験入居というのをやってみるのもいいですね。
以下に、有料老人ホームを見学する場合、体験入居する場合にチェックしておくとよい項目を挙げてみます。メモに取るなどして、実際出かけたときにチェックし、目的意識をもって見学してみてください。
また、見学する際には、できるだけ複数で行くのがよいでしょう。自分だけでは気が付かない面を他の人が指摘してくれる場合もあります。客観的に見れる家族や知人と同行してください。そして、一度の見学で満足せず、何回か足を運んでみること。天候や曜日、時期によってまた違った面が見えてくることもあるからです。
比較検討できるよう、何ヶ所か見学されることもオススメです。
<見学の時チェックすること>
- 最寄の駅からどのくらい時間がかかるか
- 交通手段はどのようなものがあるか
- 周辺の環境。
- スタッフの態度や表情はどうか
- 入居者の態度や表情はどうか
- 施設内がきれいに掃除されているか
- 緊急時、普段の医療体制はどうか
<体験入居のときチェックすること>
- スタッフに活気があるか、笑顔で丁寧に接してくれるか
- トイレ、浴室など公用スペースはきれいに掃除されているか
- 食事は自分の好みにあっているか
- 居室の設備は整っているか、日当たり、広さはどうか
- 緊急時の看護体制はきちんとしているか
- バリアフリーなどに配慮した作りになっているか
せっかく実際にそこで暮らしている方や働いているスタッフと接することが出来るチャンスですから、積極的に話しかけてみましょう。
疑問に思うことは遠慮なく質問してください。その時の応対などからもわかることがあるものです。また、これから同じホームの仲間となるかもしれない居住者の方にも、ホームでの暮らしぶりや感想などを聞いてみましょう。
そして、複数見学したり体験入居をしたあとで、どの老人ホームが一番自分にしっくりきたか、家族の方も含めて最終的な決定をしてください。
契約・入居
契約
情報を集めて自分の希望する有料老人ホームを決め、予算も検討し、施設見学、体験入居を経て入居したいホームが決まったら、いよいよ契約です。
有料老人ホームへの入居の際には、「入居一時金」という多額の費用がかかります。一旦契約をして入居を決めたら、簡単には退居するということはできないわけですから、慎重に決定してください。
この段階で、もし、入居するのに少しでも不安がある場合は、その不安を取り除くようにしてください。どうしても取り除けないくらい不安が募ることがあるとしたら、キャンセルしたって構わないのです。ただし、それも契約前の話です。一旦契約を済ませてしまったらそれもできません。
また、入居契約書など本契約前に渡された書類にはもう一度しっかり目を通しておきましょう。そこに記載されている重要事項は熟読してください。途中で退居した場合、支払った入居一時金が一部でも返ってくるのか、償却期間はどうなっているかなどについて確認しておくことが必要です。
<契約前のチェック項目>
- 途中でキャンセルした場合、キャンセル料はいるのか
- 退去した時、入居一時金は一部でも返ってくるのか
- 償却期間の確認
- 契約書、重要事項説明書を再度熟読。不明な点、不安な点は必ずホーム側に確認をとる・返還金についても確認が必要
- 身元引受人、家族とも最終確認を
入居
●入居日を決める
新設の有料老人ホームの場合は、入居者のみなさんの入居日が重なると混雑することも考えられるため、ホーム側から日程の指定がある場合もありますが、すでに運営されている有料老人ホームの場合は、こちらから希望の日を指定することもできるようです。
入居する高齢者本人だけでなく、家族の方も都合をつけて同行してあげると不安な気持ちもやわらぐでしょう。
●行政関係の手続き
現在住んでいる市町村とは別の老人ホームに入居する場合、住民票や年金、健康保険などの変更手続きが必要です。
また、入居後の月額費用を銀行からの引き落としにする場合などの口座開設など、こまごました手続きが必要です。
慌てる必要はありませんが、ぬかりのないよう気をつけましょう。
●引越し
持ち物を厳選して、あまり荷物が多くならないようにしましょう。
新しい物を買い揃えるよりも、今持っている生活用品をそのまま持っていく方が、入居してからも落ち着いて暮らせるようです。
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